明日、今日は昨日-アヌ・トゥオミネン

明日、今日は昨日-アヌ・トゥオミネン

アヌ・トゥオミネン(Anu Tuominen) さんは1961年生まれのフィンランド人アーティストです。彼女の作品展が現在ヘルシンキのタイデハッリ(Taidehalli)で開かれています。 彼女の作品は、日常的な、全ての人の暮らしの中に転がっている小物を利用しています。それにわずかに手を加えることによって、視覚的な色や形の遊び、言葉の遊びだったりすることで、一目で、「あ、面白い!」と、普段から特別にアートに興味を持たない人の心も一瞬にして掴んでしまうのです。...
ピルタナウハ・ワークショップ in 軽井沢

ピルタナウハ・ワークショップ in 軽井沢

ピルタナウハのナウハはフィンランド語の紐という意味で、つまりバンドウィービングのこと。フィンランドの伝統的手工芸です。小さな道具だけでできる織りなので、手軽だし費用もそれほどかかりません。 今回の軽井沢の個展では、同時にこのピルタナウハ(pirtanauha)のワークショップを開催していただきました。...
フィンランドの森と生き物展 軽井沢にて

フィンランドの森と生き物展 軽井沢にて

9月13日から軽井沢のグランネ ハントヴァルクで開かれている「フィンランドの森と生き物展」。この展示はフィンランドの自然とそこで生きる生き物たちをテーマにしています。これはイラストレーションと織物をコンビとしてみる、私にとって一つの実験的な試みです。...
クッション製作 no2 :ルイユ、クマと北斗七星のストーリー

クッション製作 no2 :ルイユ、クマと北斗七星のストーリー

今年最初の仕事のクッション展のために製作した作品についてのお話。 第2話はルイユ (Ryijy)です。 ルイユはフィンランドの伝統的な織物の一つで、土台となる部分を織りながら短く切ったウールの糸を結びつけて織り込んでいく毛足の長い織物です。 元々は布団や毛布のようにかけたり包まったりして使っていたものですが、時代とともに使われなくなるとタペストリーのように壁にかける装飾テキスタイルとなっていきます。...
糸によって視覚化された心象風景展

糸によって視覚化された心象風景展

ヘルシンキから約35kmにあるケラヴァ(Kerava)のアートミュージアム・シンッカ(Sinkka)で2016年11月26日から2017年3月19日まで開かれたテキスタイル展です。 事の始まりは、ニューヨークを拠点に活躍するポーランド人ニットアーティストOlekが去年の8月、難民、移民、地元民を集め、皆で共同し家がすっぽりと収まる手編みの大きなピンク色のレースカバーを作りました。これはOur Pink Houseと呼ばれ、平和と希望、そしてより良い未来へのシンボルとなりました。...