フィンランドに住む小さな人、トントゥ。 

フィンランドに住む小さな人、トントゥ。 

トントゥ(Tonttu)にまつわる言い伝えはフィンランドを含む北欧諸国どの国にもあり、スウェーデンではTomte、ノルウェーやデンマークではNisseと呼ばれています。 森に住んでいるトントゥのほか、サウナに住んだり、家に住んでいるトントゥもいます。彼らは自然と調和し生きていて、そこかしこにいるはずですが、人間の目にはつかないようにしています。 初めはなんとなーく描きはじめたのですが、アイデアを探しながらトントゥについての本を読んだりいろいろ調べてみると、彼らがどんどん好きになりました。...
ピルタナウハ・ワークショップ in 軽井沢

ピルタナウハ・ワークショップ in 軽井沢

ピルタナウハのナウハはフィンランド語の紐という意味で、つまりバンドウィービングのこと。フィンランドの伝統的手工芸です。小さな道具だけでできる織りなので、手軽だし費用もそれほどかかりません。 今回の軽井沢の個展では、同時にこのピルタナウハ(pirtanauha)のワークショップを開催していただきました。...
フィンランドの森と生き物展 軽井沢にて

フィンランドの森と生き物展 軽井沢にて

9月13日から軽井沢のグランネ ハントヴァルクで開かれている「フィンランドの森と生き物展」。この展示はフィンランドの自然とそこで生きる生き物たちをテーマにしています。これはイラストレーションと織物をコンビとしてみる、私にとって一つの実験的な試みです。...
天然染料による糸染め:ルピナス

天然染料による糸染め:ルピナス

庭に長い間積まれていた木材が腐り始めているので燃やさなければならない。。という事になり、せっかく木を燃やすならそのエネルギーが勿体無い!という事で糸を染める事にしました。 突発的にはじめた天然染料染。ヘルシンキでは今ちょうど季節のルピナスを材料としました。...
救急法1講習

救急法1講習

先回救急法の講習に参加したのはもう随分前。古い知識をリセットです。今回の講習は救急法1。2日間みっちりの講習です。...
ヌークシオ国立公園のハルティア・ネイチャーセンター

ヌークシオ国立公園のハルティア・ネイチャーセンター

フィンランドには全部で39の国立公園がありますが、ヌークシオ国立公園はその中でヘルシンンキから最も近く、車で1時間足らずで行ける距離。電車とバスを乗り継いで行っても日帰りもできる国立公園です。1994年に国立公園に指定されました。 ヌークシオの魅力は訪れる人たちの状況や気持ちによって、とてもいろいろな形で自然と触れ合うことができるところだと思います。 入り口付近は乳母車でも入って行けるように整備されているので、休日には小さなこども連れの家族も多いですし、かと思えば大きなザックでシュラフやテントを担いで本格的な趣の人たちもいます。...
イースターとユキウサギ

イースターとユキウサギ

フィンランドに住むユキウサギ(Metsäjänis)は、夏は灰色がかった茶色の毛をしており、冬は白く、耳の先だけが黒くなります。雪が降り、自然が白くなるから保護色の白になる、というわけですね。自然ってすごいです。 ヨーロッパから渡ってきた、冬でも色が変わらず茶色のままのウサギもいますが、この冬は白くなるユキウサギがもともとフィンランドに多い種です。...
フィンランドの五季

フィンランドの五季

日本では一年の季節の移り変わりを四季という言葉で表します。フィンランドでは季節を5つに分けて考えています。 雪解けからその年初めての花が咲き始める時期を春。夏至祭を中心とした太陽の光に溢れる、緑の森と青い空、白夜の季節が夏。空気が変わり雨でしっとりとした空気と紅葉の秋。この後来る4つ目の季節はカーモス(kaamos)と言い、冬至を挟んだ前後の時期で太陽のほとんど見えない、暗ーい時期をさします。ラップランド地方では11月中旬から1月中旬まで日照時間ゼロの日々がありますが、それがカーモスです。...
クッション製作 no2 :ルイユ、クマと北斗七星のストーリー

クッション製作 no2 :ルイユ、クマと北斗七星のストーリー

今年最初の仕事のクッション展のために製作した作品についてのお話。 第2話はルイユ (Ryijy)です。 ルイユはフィンランドの伝統的な織物の一つで、土台となる部分を織りながら短く切ったウールの糸を結びつけて織り込んでいく毛足の長い織物です。 元々は布団や毛布のようにかけたり包まったりして使っていたものですが、時代とともに使われなくなるとタペストリーのように壁にかける装飾テキスタイルとなっていきます。...
ヘルシンキ・ミュージックハウスの心遣い

ヘルシンキ・ミュージックハウスの心遣い

ヘルシンキの中心部、国会議事堂の斜向かいに2011年8月31日にオープンしたヘルシンキ・ミュージックハウス。建物はシベリウスアカデミー、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団、そしてフィンランド放送交響楽団が主に利用しており、年間40−50ほどのコンサートが開かれています。建物内のスペースはコンサート以外の様々な目的にも貸し出しています。 建設前から話題の多いミュージックハウスでしたが、日本人の音響設計家、豊田泰久さんが音響を手がけたことにより、日本人にとってはますます気になる場所となりました。...