Pirtanauha Workshop in Tokyo

ピルタナウハ・ワークショップ in Tokyo

Mar 5, 2019

Pirtanauha is Finnish traditional ribbon, hand-woven with small reed. The workshop allowed me to introduce not only technical know-hows of Pirtanauha, but also life in Finland and Finnish culture. 

一年半ぶりのピルタナウハ・ワークショップ。先回の反省点を反映させて、今回はデザインを絞り、初心者向けと経験者向けの2種としました。

そして自分としての挑戦は、新しいデザインと素材を取り入れること。デザインは美術館所蔵のデザインを再現する形で取り入れ、素材はベースにコトリン(コットンとリネンの混紡糸)を使用。今回も新たに色々と試作しましたが、最終的に糸は細めの方がより綺麗にできると思いました。模様を織り込む方のデザインはベースをコトリンとして模様部分を2本どりのウールにしました。こうすると模様がややプックリと浮き上がり可愛らしく見えます。

ピルタナウハの歴史は以前のブログで触れていますが、ピルタナウハは1900年代の初頭、まだ手縫いの衣類が多く作られていた時代には服の一部として使われていましたが、近頃はエプロンやポシェットの紐のような使い方で民族衣装の一部として使われる以外にはほとんど見ることがありません。紐って何にでも使える、という嬉しいアイテムのはずですが、ピルタナウハのように手間暇かけて作ったものだと使うのがもったいなくて、実際は眺め、愛でるだけで普段はしまっておく。。となりがちです。

せっかくの美しい紐だからこそ、今度は例えば靴紐とか、思いっきり毎日使う紐も作ってみたい。そうなると綺麗なだけでなく強度も必要ですね。

フィンランドの古いピルタナウハに触れたい方は、ぜひSuomen kasityön museo/フィンランド手工芸美術館にいらしてください。中央フィンランドのユバスキュラという街にある手工芸専門の美術館です。ヘルシンキから約270km、3時間ほどの旅になりますが、アルヴァ・アアルトの街としても知られ、アアルト美術館もありますし、建築、アート、手工芸に興味のある方にはオススメしたいポイントです。

ワークショップは時間的にも内容的にもゆとりがある方が私は好きです。手を動かしながら、技術についての説明だけでなく、フィンランドの話をしたり、私が喋るだけでなく来てくださった方のお話を聞いたり。。そういった交流そのものが何より大切で心に残ります。

今回はお昼を挟んでの2部構成でした。お昼休みには持ち寄りで軽食をいただき、季節の野菜や果物、近所のオススメパン屋さんのパンなど、心のこもったお食事タイムがまた素敵でした。

ワークショップ以外のもっといい言葉はないかな・・といつも考えています。まだ見つかりません。。