Villamaton tulevaisuus

ウール・ラグの未来

Jan 9, 2019

気がつけば、去年2018年はとうとう一回もブログを更新しないままとなってしまいました。少し落ち着いたら書こう、、と思っているうちに一年が過ぎてしまったのですね。時間というのは容赦無く過ぎていくものです。

去年を振り返ってみると、多くの時間をウール・ラグと共に過ごしました。インスタFBで少しアップしましたが、とっても太いウール100%の糸を素材に、フィンランドの伝統組織で織り上げます。

このウール100%のラグは優れものです。ウールとは羊から取れる天然繊維で水や泥などの汚れを弾く性質がありますので、コーヒーカップをその上に落としてしまった、というようなよほどの事がない限り、まず洗う必要はありません。時々陰干し風通しをするだけで大丈夫です。(どうしても洗う必要が生じてしまった時には間違った洗い方をすると縮んでしまう危険性があるので注意が必要です。)

このウールラグ、長く織っていきたいアイテムの一つなのですが、それが非常に難しくなってきています。フィンランドで織りの専門教育が数年前に廃止されて以来織り糸の生産販売も年々縮小され、この様なしっかりとしたインテリアテキスタイルのための織り糸が入手できなくなってきています。

太い糸は販売されていますが、主にニット用に開発された優しい糸なので、マットには向きません。フィンランドの伝統的織り知識とその文化はとても高く、長くこれからも受け継いで欲しいと願う一人として、とても悲しい状況です。

夏に各地で開かれるフリーマーケットなどでマット用の極太糸に出会うことがありますが、去年はとうとう出会いはなく、、、泣 

定期的な入手はほとんど無理になってきました。フィンランドの織り文化はこのまま萎んでいってしまうのでしょうか?