Pirtanauha työpaja, Karuizawa Japani

ピルタナウハ・ワークショップ in 軽井沢

Nov 15, 2017

軽井沢での個展の準備から始まった嵐のような日々。カレンダーとにらめっこする無我夢中だった日々が、フと気が付くとぼんやり出来る隙間ができてることに気が付きました。

気がつけば、今回、展示とともに大切な部分であったワークショップの報告がまだ出来ていませんでした。

今回もワークショップのテーマはフィンランドの伝統的手工芸です。ピルタナウハのナウハはフィンランド語の紐という意味で、つまりバンドウィービングのことです。小さな道具だけでできる織りなので、手軽だし費用もそれほどかかりません。

紐作りの歴史では、何枚ものカードを利用して織るカードウイービングの方が古い技術であり、織り機で使う筬と綜絖を合体させたようなツール、ナウハピルタが発明されたのが中世で、このテクニックがカードウイービングよりもシンプルでわかりやすかったために広くヨーロッパで流行しました。紐は日常的に暮らしの色々な場面で必要となる道具です。

ピルタナウハはコンパクトな道具とわずかなスペースでできる手工芸なので、農作業などには参加できなくなった高齢女性が内職として織り、家計の助けにする事もありました。村の家々を訪問して売り歩いたり、注文を受けて自宅で織ったりしたそうです。そういった〝おばあちゃんウイーバー〟はまだ1930年代にはフィンランド全国に居ました。バンドウイーバーは時には道具とともにそれぞれの家庭を訪れ、紐を必要とする家の玄関先で作業して回ったそうです。紐にはそれぞれの家庭にある、服を作った際に取り置いた糸を利用してつくり、例えばその服の飾りとして使われた事でしょう。

しかしながら高度な技術を要する紐はやはり誰でもできるものではなく、そういった人は村に一人か二人いるか、という程度。。幅の広い紐や、結婚式に使われる複雑な模様の紐が必要な時には、高い技術を持つバンドウイーバーを遠方から招待したそうです。以前は紐は結婚する際に女性側が男性側の家族親族のために用意するものでした。同時に手織りの麻の寝具やカーテンなどのテキスタイルも嫁入道具として女性側が準備したと以前聞きました。

ピルタナウハを集中的にやって見て思ったことは、今回試作品をいくつもつくりましたが、必ず次はこうしたい!という気持ちが湧くためにエンドレスになってしまう事。次は色を変えて、、次はデザインを変えて、そして次はもっと複雑なものに挑戦したい。。と。

ピルタナウハのワークショップを持つのは私にとっては今回が初めてだったので、参加してくださった方々には至らない面がたくさんあった事と思います。それでも地元の方、それから遠くから参加してくださった方々、充実した時間をありがとうございました!皆さんのたくさんのお話を伺えて、とても楽しかったです。

私にこのようなチャンスを与えてくださったグランネの皆木さんご夫妻にも心から感謝です!

地元のケーキ屋さんのケーキもとても美味しかったです。:)